『緑の都市をめざして』

杉山信夫
株式会社 杉孝 代表取締役社長

 東京・銀座四丁目にある和光・三愛・三越・日産ギャラリーのそれぞれのビルが緑の葉で覆われていたら楽しいと思いませんか? そこにブドウの実がなっていたら、ちょっと摘まんでみたいと思いませんか? そこに蝶々がヒラヒラと舞い、“ホーホケキョ”の鶯のさえずりを聴きながら交差点を渡っていたら最高に楽しいですよね!!

 人類は「こうなったらいいなー」を常に実現してきました。もし、多くの人が「“緑に囲まれた都市”があったらいいなー」と思ったら、それも実現できるのです。しかし、それを実現するには、それをやる“価値”とその“技術”があるかどうか、そして誰がやるかです。

 やる価値についてですが・・・。人類の歩みは経済価値を求めて自然を自分達の環境として常に変えてきました。今後もその方向性は変わらないハズです。このことが人類と他の動物との決定的な違いだからです。人類にとって経済価値の追求は変わりようが無いです。“緑に囲まれた都市”が人類にとって経済的に大きな価値があることに気が付けば、必ずその方向に向かうのです。最近、そのことに気が付き始めている人が増えているように思います。自然環境のベースになっている植物が人間の心を癒す効果があるので、都市緑化への投資は結果的に経済価値が上がる事に気が付き始めたのです。特に植物が少ない都会に棲む人が強くそう感じ始めたのだと思います。

 植物によって癒された人は幸福感で心が充たされると思うのです。また、幸福感で充たされた人は他人にやさしくできるのです。更にやさしい人は他人のために常に役立つ行動ができるのです。人の“やさしさ”とそれに基づく行動の連鎖が始まるのです。こうして自然環境を取り戻しながら経済発展も可能になっていくのだと思うのです。そのような人が多く暮らす東京は、世界の人から羨まれる“豊かで”“便利で”“楽しい”都市になると思うのです。

 このような飛躍した考えを支えているものは、人間が持つ自然な感性とDNAです。“緑に囲まれた都市”創りは、前段で述べた様な事が論理的に正しいかどうかはあまり問題ではなく、人間の自然な感性とDNAに基づき素直な行動ができるかどうかが問題なのです。

 次に“緑に囲まれた都市”の技術はどうかと言うと、人類は月へ行ける技術を持っているのですから、それと較べればこの技術開発は簡単です。都市には緑化する(樹木を植える)スペース(平面)がないと言われます。これが一番の問題だとされますが、発想を転換すると田舎よりも緑化するスペースはあるのです。それは建物の壁面(立面)です。つる系の植物であれば、建物と歩道の間に10cmぐらいの空間があれば植えられます。多くのつる系植物は高さ10m近くまで伸びます。また、建物を一切傷めずに壁面緑化をすることも技術的に十分可能なのです。日本の多くの都市は温帯気候に入り、植物が繁茂しやすく植物の種類も多いため、壁面緑化が実現しやすい環境なのです。

 誰が創るかですが、“緑に囲まれた都市”は大規模な社会インフラ(環境・景観)の作り変えですので、公共性・社会性が高い事業であることは間違いありません。そのため、導入期は公共事業として行われることで円滑に推進されます。また、壁面緑化促進のためのガイドラインや法整備も必要です。

 一方、PFI・町おこし・NPO又は企業や個人でも、理解・納得した団体及び個人から少しずつでも、実行していくことも大事だと思います。官民双方が協力して進めるべきものだと思っております。

 多くの人が都市緑化の経済効果の大きさを感じ始め、そして技術が進歩し、近い将来“緑に囲まれた都市”が日本に誕生することを願ってやみません。

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杉孝ファーム
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(2)壁面緑化の企画・設計・施工
(3)植物の生産・管理
(4)植栽メンテナンス
(5)仮設資材レンタル
(6)とび・土工工事業

事業の内容 壁面緑化に特化した農場運営から設計・施工・植栽メンテナンスまで、一貫したサービスを提供しております。
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